考える力を伸ばすイラストを使ったキャリア教育授業

権堂 千栄実   (福岡)

つながりを考えるビジネスマップ

 

小学校1年生から中学3年生まで、幅広い年齢に使えるイラスト学習。その中でも特に活用ができるのが、仕事のつながりを考える「ビジネスマップ」下の写真は小学1,2年生が対象。1,2年生混在で5,6人のチームにします。「カレーライスがたべられるまでに、どれだけの人がかかわるか考えよう」とテーマを説明し、児童にどのようなつながりになるかを考えさせます。チームで取り組むので様々な発想ができ、異年齢が組み合わされることで、上位学年がリードをする、相乗効果も生まれます。イラストで日常の仕事を可視化させ、児童の身の回りにある仕事を意識させることができます。

 

イラストで鍛える発想力

 

 中学1年生から3年生までで行うのが「仕事の過去現在未来」のワークショップ。A3の紙に様々な仕事の、過去、現在、未来の項目を書き、過去と現在にはイメージするイラストを表示。未来は空欄にしてどうなるかを生徒に自由に書かせる。文字でも、絵でもなんでもOK。生徒が思う未来の仕事を考えさせます。キャリア教育のポイントは、仕事の仕方、道具が変わることで、仕事で必要となる「力」はどう変化するかまで考えさせます。これによって、今後どう変化するかわからない仕事でも、仕事で使う「力」さえ自分で理解しておけば、どのよう仕事で対応することが出来ることが伝えられます。イラストでイメージが柔軟に広がるからこそ、自分の可能性も柔軟に考え自己理解を深める効果が得られます。


 【プロフィール】

株式会社Campanula代表取締役。 キャリア教育コーディネーター、キャリア・カウンセラーとして活躍し、社内の教育カリキュラムの開発や仕組作りが専門。キャリア・カウンセラーのスキルを活かし、人が持っているキャリア(経験)の活用方法を導くコンサルティングや研修を得意とし、農林水産省事業関係のキャリア教育や大学非常勤講師の実績を有する。

<事業実績>

2010年地域連携キャリア教育プログラム「Jobstudy.jp」を開発

2017年度までの 累計実績 小学校14校 2,967名(全学年でキャリア教育の実績校含む)

http:// http://www.jobstudy.jp/